【連載】内科・心療内科25 – 子どもとインターネット(4)家庭編

CHILD'S SCHOOL

子どもとインターネット(4)
家庭編

 インターネット(以下ネット)の普及が進み、子どもを取り巻く環境が激変しました。家庭では子どものネットやゲーム、スマートフォン(スマホ)との付き合い方に頭を悩ませていることでしょう。今回は、家庭での対応について考えてみましょう。

スマホ・インターネットより スキンシップや外遊びを

 具体的な対応について表にまとめてみました。まず、乳幼児ですが、アメリカや日本の小児科医会は2歳まではテレビやスマホなど画像をみせないよう勧告し、さらにスマホで子育てしないように注意を喚起しています。泣いたり機嫌が悪い時こそ、抱っこしてスキンシップしたり、アイコンタクトをとって話しかけましょう。また、親がスマホをしている姿を見ている乳幼児ほど、スマホをさせると熱中することが分かっています。3歳までに脳の神経細胞の基礎ができると言われており、この期間に脳を刺激するスマホやゲームはさせないで、自然や人の中で多くの体験をさせましょう。
 園児になると友だちとの外遊びや自然体験が成長にとって大事になります。喧嘩したり、仲直りしたり、譲り合ったりして社会性の基礎となる思いやりの心や痛みを理解する心、共感する心が育まれます。また、5歳までに脳の9割ができると言われており、それまではゲーム、スマホよりも遊びやふれ合いを通して多くの体験をさせましょう。そしてルールを決め、それを守れるよう「我慢する力」を育てることがその後の成長につながります。

眠るときに、ベッドにゲームやスマホを持ち込まないで
 小学生では使用ルールと就寝時間を決め、生活リズムを整えることが重要です。低学年の脳ほどネットの影響を受けやすいことが分かっており、ゲーム時間は低学年30分、高学年1時間程度が望ましいと思います。さらに低学年は21時まで、高学年は遅くとも22時までに寝る習慣をつけましょう。依存症予防で最も大事なことは、ベッドにゲームやスマホを持ち込ませないことです。
 おうちの方にお願いしたいことは、ゲームやスマホの電源を切って「家族団らんの時間」をつくり、しっかりと子どもに向かいあって下さい、そして、子どもに関心と愛情を注いで欲しいと思います。子どもにとって、お父さん、お母さんの笑顔と会話ほど心が満たされる時間はありません。それが、ネットやゲーム依存の防波堤になります。

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